「海の京都」で城とスイーツを打ち出す福知山市で、商店街からも盛り上げをとアオイ通り三丁目商店街の女性グループ、レモングラスが「スイーツコロッケ」を5日から売り出す。ほどよい甘さとレモンの風味で紅茶に合い、メンバーたちは「ご飯のおかずではなく、おやつとして楽しんで」とアピールしている。

　いろんな商品開発や、おもてなしイベントに取り組んできたレモングラスは、三段池公園の市動物園で「ウリ坊・みわちゃん」コンビが爆発的人気を集めた10年からは、ウリ坊コロッケも手がけるようになった。

　全国から観光客が押し寄せたものの、当時はコンビ関連商品が少なかったため、「福知山へ来られたみなさんに食べてもらえるものを」と、ウリ坊に見立てて紡錘型にしたウリ坊コロッケを発売。おいしいと評判を呼び、コンビが解消された後も、毎週木曜日に商店街のレモングラス店舗で揚げたてを販売してきた。

　いま販売しているのはバジル、ネギコロッケの2種類だが、当初は5種類あり、そのうち一つが、あすから販売するスイーツコロッケだった。
　サツマイモとジャガイモ、レモンを使うのだが、サツマイモが高くつくほか、レモンの皮をすったり、汁をしぼったりするのが手間で「とてもじゃないけど採算に合わない」と、メニューから外していた。

　それでも、京都府による北部観光振興策「海の京都」で、各市町が重点的に整備を行う戦略拠点として福知山市は「お城とスイーツを巡るまちなか観光エリア」が選ばれたことから、「ここは再び一踏ん張りしなきゃ」とスイーツコロッケを復活させることにした。

　販売は午前11時からで、限定100個。ネギなど通常の3種も売る。いずれも1個100円。6月中は、購入者に花の苗をプレゼント。店舗でメダカの展示もする。


写真＝毎週木曜日に売り出し、人気のコロッケ。5日からスイーツコロッケが加わる