福知山市石原、府道の石原郵便局付近の交差点で2日朝、酒気帯び運転の軽ワゴン車が、自転車の男子高校生(15)をはねたうえ、約1キロにわたって引きずりながら逃走し、右足骨折などの重傷を負わせた事件で、目撃していた男性の証言が聞けた。
軽ワゴン車の前方で車を運転していた男性は「石原駅前の信号で赤信号で停車していたら、後方から高校生と自転車を引きずりながら、車が走ってきた。すると、そのまま反対車線にはみ出し、信号無視して走り去っていった」という。
男性によると、男子高校生は自転車に乗ったまま倒れた状態で、下半身は車体の下に入り込んでいたといい、「何度も『オイ』と叫びながら、必死にバンパーをたたいていた」と、声を震わせながら話した。
石原交番前で取り締まりをしていた福知山署員が、この車を発見して停車させた現場も見ており、「男子高校生は放心状態で、骨折の痛みは感じていないようだった」という。
男性は「ありえない状況にびっくりして、初めは現実のことだと理解できなかった。あれだけの状況で、命が助かって本当に良かった」と話していた。
■きょう地検に送致 殺人未遂容疑も視野■
福知山署は3日、福知山市の土木会社経営(60)を、自動車運転処罰法違反(過失運転致傷罪)と道路交通法違反(ひき逃げ、酒気帯び運転)の疑いで京都地検に送致した。殺人未遂容疑も視野に入れている。
同署によると、容疑者は、交差点を綾部方面に右折しようとして、横断歩道を自転車で北へ横断中だった市内居住の綾部高校東分校の男子高校生と衝突。前輪右タイヤで自転車と男子高校生を押し出すような形のまま、1キロにわたって逃走した。
写真=後輪のリムが溶けて破断、サドルや右側ペダルも摩擦で半分にまで削れてしまった自転車
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