沿線の味を楽しめる北近畿タンゴ鉄道(KTR)のリニューアル車両「丹後くろまつ号」が25日、運行を始めた。福知山市のKTR福知山駅で出発式があり、定員いっぱいの30人を乗せた漆黒の車体を関係者らが見送った。
コンコースでの出発式で、上田清和社長は「一両編成のなかでは日本一のダイニングカーができた」とあいさつ。すでに運行している「あかまつ」「あおまつ」に引き続き「くろまつ」をデザインした工業デザイナー水戸岡鋭治さんは「日本中から来てもらい、乗ってみて、味わってもらって世界区に広がってほしい」。山田啓二知事は「KTRを愛する人にとって、何よりの贈り物として愛されることを願う」と、それぞれ期待を込めた。
続いて1番ホームでKTRを通学で利用する大江高校3年の阪口亮太君、蘆田小由里さんが職員に花束を贈呈。松山正治市長らがくす玉を割り、一日駅長の修斉小学校3年、足立心優さん(8)が右手を挙げて出発の合図を出した。
乗客は車内で福知山のスイーツを味わった。愛知県あま市から訪れ家族3人で乗車した会社員、藤田洋一郎さん(43)は「楽しみでした。とってもうれしい」と話していた。
■3駅で手を振り歓迎■
福知山市内の牧、大江、大江山口内宮の3駅では沿線住民合計110人が手を振り、新車両を歓迎した。
定期コースは金、土、日曜日と祝日に運行。福知山のスイーツのほか、沿線の食材を使ったランチ、地酒の3コースあり、コースによっては満席になる日もあるという。
予約が必要で、問い合わせは電話0772(25)2323のKTR本社へ。
写真=くす玉を割って出発を祝った
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