9月に宮崎県である第6回IBAF女子野球ワールドカップで4連覇を目指す侍ジャパン日本代表の最終候補選手22人に、福知山市水内、福知山成美高校女子硬式野球部の2選手が選ばれた。最終登録メンバーは20人。最後の関門突破まであと一歩だ。日本代表入りすれば、現役高校生では2008年以来。成美からは初選出になる。
日本代表は、昨冬に全国から監督推薦を受けた高校生以上のアマチュア126人がトライアウトを受けるなどして26人が選出され、4月にプロを加えた32人がそろった。4、5月に関東、中四国、関西選抜チームとの強化試合を6戦行い、最終候補22人に絞られた。
成美の2選手は、ともに3年生の田中露朝投手(菟田野中出身・奈良)と田中亜里沙外野手(金光大阪中出身・大阪)で、プロが混じる中でも実力を見せて最終候補入りをつかんだ。
■本格右腕の田中露朝投手■
田中投手は、最速121キロのストレートにスライダー、カーブを織り交ぜる本格派右腕。兄の後を追い7歳で学童チームに入り、中学校も男子軟式野球部に所属した。最初は内野手だったが、小学5年生のころから投手もやるようになり、高校からは投手一本。
緊張するタイプで、合宿当初は動きが硬かったが、今ではなじみ、合宿試合で登板した時には「バックが心強く、鋭い打球もさばいてくれるので安心して投げられた」と振り返る。
投手陣は8人いて層が厚いが「頑張ります。自分の球を思いっきり投げたいです」と闘志を燃やす。
■好機に強い田中亜里沙外野手■
田中外野手は、打撃に定評がある。「甘い球を見逃さないバッティング」を心がけて、チャンスに強い。右投げ右打ち。
兄の影響で6歳から野球を始めた。小学生のリトルリーグ、中学生の男子シニアと硬式畑を歩んできた。成美では中軸を打ってきたが、最近はトップバッターとして攻撃の起点になる。
野手の間を抜くシュアなバッティングが持ち味で、合宿での強化試合では二塁打も放って存在感をアピール。「自分のプレーに自信を持てるようになりました。調子が良いのでこのまま本番までいきたい」と意気込む。
■初戦はオーストラリア■
日本代表は、8月末まで強化合宿を行い、最終登録メンバーを決める。ワールドカップは8チームが出場して9月1日から7日まで行われ、4連覇を目ざす日本は1次リーグA組で1日にオーストラリア、2日に香港、3日にベネズエラと対戦する。B組はアメリカ、カナダ、台湾、オランダ。各組上位2チームが決勝進出チームを決めるラウンドに進む。
写真=日本代表最終候補に選ばれた田中外野手(左)と田中投手
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