綾部市に地元の特産品を販売し、観光情報を提供する「あやべ特産館」が24日、オープンする。同じ敷地内にはグンゼの資料館があり、一帯は「あやべグンゼスクエア」と呼ばれ、これから「海の京都」拠点施設の一つとして、多くの観光客を迎えていく。
場所は綾部市青野町亀無。綾部駅の北側で、ショッピングセンター・アスパの近く。スクエア全体は1万4500平方メートルあり、このうちバラ園と特産館の用地計約7千平方メートルを市が借り受け、1億5500万円をかけて整備した。
特産館は380平方メートル。地元の農産物や加工品、市内在住芸術家の作品などを販売する。米は玄米で販売して、希望者にはその場で精米をする。
館内にはカフェも設けた。「コーヒーのないカフェ」をうたい、市内の茶生産農家が、おいしいお茶を提供していく。玉露は専用の湯さし、急須、湯飲みを使い、1杯ずつ順に変わっていく味の変化を楽しむ。最後の一滴を味わった後は、茶葉をポン酢につけて食べる趣向。500円。地元の素材を生かしたアイスクリーム、パフェなども用意する。
特産館は午前9時から午後5時までの営業で、火曜日休業。
バラ園は、10年に市民と地元企業が一緒になって汗を流して整備し、昨春は1万500人、秋にも1万人近くが訪れた施設。これを市で整備し直し、120種、1200本がいま見ごろを迎えている。ゆかりの「アンネのバラ」も中央に植えてある。無料。
■養蚕、製糸の変遷地元の歴史を紹介■
同じ敷地にあるグンゼの資料館「グンゼ博物苑」は、特産館オープンを機に、同日から無料開放することになった。これまでは大人300円、中学高校大学生200円、小学生100円の有料施設だった。週の半分あった休館日も、特産館と同じ火曜日のみとなる。
創業100周年を記念して1996年にオープンした施設。かつての繭蔵を改装、資料館の「歴史蔵」「ファッション蔵」「新機能蔵」として公開してきた。
グンゼの歴史や工場で使っていた機械、製品を中心にした展示構成だが、綾部、福知山を支えた養蚕や製糸技術の変遷、日本のファッションの移り変わりなどがよく分かるようになっている。
また、これまでは休憩スペースとして利用されていた「今昔蔵」をリニューアル。創業者の波多野鶴吉翁や地元の歴史・豆知識などを紹介する施設にした。展示会・発表会などができる多目的施設「集蔵」もある。
時間は午前10時から午後4時まで。
特産館は電話(43)0811、グンゼ博物苑は電話(43)1050。
写真=あやべ特産館とバラ園
写真=貴重な資料が展示してあるグンゼ博物苑
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