福知山御霊太鼓保存会(野口洋一会長)は結成20周年特別記念公演を6月1日に福知山市中ノの市厚生会館で開く。ふるさとの音をテーマに、メンバーたちが継承してきた音色を聴かせる。
御霊太鼓は277年前の1737年(元文2年)にできたとされる。福知山城を築いた明智光秀が悲運の死を遂げたあと、由良川の氾濫が相次ぎ、疫病や飢饉があった。
こうした出来事は光秀の霊が関係していると恐れられ、霊を慰めるために打ち鳴らされたのが御霊太鼓と伝わっている。
御霊太鼓は毎年秋に開催の御霊大祭で子どもたちが披露しているが、長く伝承していけるようにと、1994年に和太鼓好きの人たちが集まって保存会を結成した。
現在は福知山、綾部市内在住の20−50代の11人が所属している。毎週水曜日に御霊神社下の舞殿で練習。これまで中丹和太鼓フェスティバル出演や福知山マラソンでの応援太鼓演奏、子どもたちへの指導などを続けている。
■記念公演で創作曲も披露■
特別記念公演では、由良川の氾濫、そこから復興して地域が豊作に恵まれていく様子をイメージした音の構成にし、御霊太鼓や創作曲の「音無瀬」「弾」「豊饒」などを披露する。
ゲストとして市内の篠尾太鼓保存会、京丹波町の丹波八坂太鼓保存会も出演し、節目の舞台に花を添える。
野口会長(43)は「20年はあっという間で、曲を作る時もみんなで取り組み、絆を大切に活動してきました。今後も子どもたちへの指導を続け、長く活動していきたい」と話している。
特別記念公演は午後1時開場、同1時30分開演。入場無料。府太鼓連合会、市、両丹日日新聞社など後援。
写真=公演に向け練習に励む保存会のメンバーたち
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