身近な自然に親しんでもらおうと、福知山まちづくり会社(芦田卓社長)は18日、音無瀬橋上流にある明智藪周辺で、「由良川自然探偵団−水辺編」を開いた。小学生35人とその保護者が参加し、川辺にすむ昆虫や魚をじっくりと観察。昭和小学校5年の岩城志門君が、環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている魚「アカザ」を捕まえるなど、さまざまな種類の生き物が見つかった。
中心市街地活性化の一環として、今回初めて取り組んだ。講師は、福知山市出身で昆虫生態学を専門に研究している龍谷大学政策学部講師の谷垣岳人さんが務めた。
初めに谷垣さんが、由良川の変遷について解説し、由良川にまつわるクイズをしたあと、参加者らが川べりにすむ生き物の調査を開始。安全面に配慮しながら水の中へ入り、網を使って採集したり、石の陰に昆虫が隠れていないか確認したりした。
子どもたちは、水にぬれてもお構いなしで、真剣に探し回った。生き物を発見すると、谷垣さんに「これは何ですか」と、目を輝かせて質問していた。
見つけた生き物は、アカザのほか府の準絶滅危惧種の魚「ギギ」、モクズガニなど。またハグロトンボやコオニヤンマのヤゴといった昆虫、アユ、スジエビ、巻き貝のカワニナなど15種類以上。指標生物による水質調査も行い、「きれいな水」または「ややきれいな水」と判定された。
昭和小学校1年の長谷川舞さんは「川遊びはあんまりしたことが無いけど、たくさんの生き物を見つけることが出来て、とっても楽しかった」と喜んでいた。
写真=石の裏側も入念に確認した
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