鬼退治伝説の麻呂子親王が開いた福知山市大江町仏性寺、真言宗・如来院(田和祐昌住職)に安置してある本尊の薬師如来像が、61年ぶりのご開帳で一般公開される。18日には開扉法要を営む。
寺伝によると、如来院は奈良時代に創建され、薬師如来像は鎌倉時代に作られたらしい。鉄製で高さは約15センチ。普段は木製の厨子の中に安置されている。
福知山の歴史に詳しい市まちづくり推進課の八瀬正雄さん(前市教委)によると、鎌倉時代に作られた鉄製の仏像は府北部では少ないという。
前回の開扉の際は記念事業として、門の新築と鐘楼堂の鐘を新設。今回は本堂の一部改修や蔵の増築をした。
■18日に開扉法要 晋山式も■
開扉を機に、祐昌師(74)に代わって、長男の昌弘副住職(40)が新しい住職に就く。18日は関係のある市内寺院の住職や檀家ら多数が出席。午前9時20分から開扉法要をして、厨子の扉を開く。このあと晋山式もする。
祐昌住職は「前回の開扉は記憶にありますが、本尊の姿は覚えていません。どんなお顔を見せていただけるのか、今から期待をしています」と話している。
薬師如来像の一般公開は25日まで。時間は午前10時から午後3時まで。
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