福知山市内で12日、強風が吹き荒れ、気象庁によると福知山地点の最大瞬間風速は17・1メートル（午前9時44分）を記録した。これにより、人が負傷したり建物の一部が損壊したりする被害があった。

■夜久野の農集排汚水処理場　倒木でけが■

　夜久野町井田の市農業集落排水施設、井田額田汚水処理場で午前10時25分ごろ、施設の定期点検に訪れていた施設維持管理受託業者の従業員が、強風で倒れた木でけがをした。

　市下水道課によると、従業員が定期点検中に車の中に置いていた手袋を取りに行った際、施設北側の山林から直径約80センチ、高さ約30メートルの樹木が倒れ、従業員は樹木の枝で、右ひざや右くるぶしに擦り傷を負い、背中や腰を打撲するなどした。

　救急車で市民病院に運ばれ、治療後に帰宅した。施設の管理棟の一部の屋根瓦、業者の車両なども損傷した。

■南陵中学体育館の窓ガラス割れる■

　福知山市南岡町の南陵中学校では午前8時ごろ、強風で校舎や体育館の一部が被害を受けた。

　市教委によると、職員が3カ所で損壊を見つけた。北校舎の長さ約10メートルの縦樋が倒れて壊れ、体育館入り口のドアが突風で閉まった勢いで、ガラス2枚のうち1枚（縦、横90センチ）が割れていた。さらに、屋根の棟押さえ金物の一部がはがれた。

　生徒は登校前で、職員にもけがはなかった。


写真＝樹木が倒れ屋根の一部が損壊した管理棟