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両丹日日新聞2014年5月 9日のニュース

KTR運行会社に高速バスのウィラーを選定

0509ktr.jpg 赤字経営改善へ向けて、運行と施設保有の「上下分離方式」へ移行する第三セクター、北近畿タンゴ鉄道(KTR、本社・宮津市)は8日、宮津駅内の宮津ターミナルセンターで記者会見を開き、公募していた運行委託会社に高速バス事業で急成長しているウィラー・アライアンス社(本社・東京都)を選んだことを発表した。来年3月までに、新体制での運行開始をめざす。

■上下分離方式で民間ノウハウ導入■

 KTRは京都府と兵庫県を走る宮福、宮津両線を保有するが、年々利用が減り、2012年度には過去最大の8億4150万円の赤字を計上した。

 昨年11月から1月まで運行会社を公募したところ、バス会社、旅行会社など4社が応募。外部有識者らによる評価選定委員会などで意見を聴き、沿線自治体と意見交換をし、7日に開いたKTR取締役会で、最適提案事業者を選んだ。

 会見で上田清和社長は「安全運行を確保するための体制強化が確認でき、利用促進、経営改善、地域貢献に積極的な取り組みが数多く示され、優れた提案内容と評価した」と選定理由を説明した。

 提案内容としては、全車両へのドライブレコーダー設置、安全評価外部検討委員会の設置などによる安全確保▽現行水準を基本に運行時間短縮、分かりやすいダイヤにし、JR、バスなどの公共交通機関と連携し、利便性を向上させる−などを挙げている。

 上田社長は「われわれでは考えつかない、民間ならではのノウハウがあり、経営改善につながることが期待できる」と話した。

 今後、両社と沿線自治体が協議、調整して、鉄道事業者の免許取得に向けた手続きなどを進め、運行事業委託の契約をする。

 ウィラー社の前身は1994年に大阪市で創業した「西日本ツアーズ」。高速ツアーバスや訪日外国人に向けた誘客などで急成長し、現在は全国23路線で毎日210便を運行し、年間約200万人が利用しているという。


写真=運行会社が選定されたKTR(写真は宮津駅)

    

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