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両丹日日新聞2014年5月 2日のニュース

身近な「市民の庭」めざして 福知山市植物園が20周年

0502syokubutuen.jpg 福知山市猪崎、三段池公園内の市植物園が開園20周年を迎える。約3ヘクタールの敷地の園内外には約720種5500株の植物が植わっていて、これまでに19万3千人(今年3月末)の来園者を楽しませてきた。節目の年を記念して3日午前9時から、来園者にシャープペンシル(先着3千人)とニホンサクラソウの苗(先着400人)をプレゼントする。

 1994年6月、市が全市植物園化構想の情報発信基地としてオープン。愛称は「スモールテラ」(小さな地球)で、サボテン温室、熱帯果樹温室、ラン温室があり、海外の植物も見られる。

 山野草やサツキ、エビネ、菊花など各愛好会と協力し、季節に合わせた展示会を実施。チューリップ球根の管理やランの植え替えなどの講習をして、緑の育て方を市民に伝えてきた。

 園では植物と楽しく触れ合い、植物園を身近に感じてほしいと、花の手入れや植え替え作業などの作業ボランティアを募集。市民約15人が登録し、昨年9月から、原則毎月第3土曜日に種まきやバラのせんていなどをしてきた。

 これらの作業はあえて園入り口付近で行うようにしている。その理由を赤壁景子園長は「作業を見てもらうことで、来園者に植物の育て方を知ってもらうきっかけにしてほしいから」という。

 4月19日にはシンビジウムの株分けと植え替え作業があり、参加した細見玲子さん(69)=日吉ケ丘=は「手伝いをしながら、育て方を教えてもらえるのがありがたい」と話していた。

 赤壁園長は「自分の庭と思ってもらえるように、いつでもだれでもが利用できる身近な園をめざしたい」と話している。水曜休園。


写真=昨年から始めた作業ボランティアの活動

    

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