旧夜久野町の最後の町長・大江輝久夫(おおえ・きくお)氏が28日午前5時45分、福知山市内の病院で亡くなった。73歳だった。
自宅は福知山市夜久野町今西中316。通夜は29日午後6時から、葬儀・告別式は30日午後1時から、いずれも福知山市広峯町18の福知山メモリー駅南ホールで営まれる。喪主は長男の宏樹(ひろき)氏。
1960年9月に町職員となり、産業振興、税務、総務各課長を歴任後、91年10月から助役を務め、93年7月に町長選で初当選した。4期12年5カ月間、重責を担った。
町内が大きく揺らいだ旧宝陵、竜城中学校の統合問題が解決し、夜久野中学校が誕生したが、過疎高齢化が進み課題が山積するなかでの町長就任だった。
活性化のイベントとして、就任した年に夜久野高原で「第1回やくの高原まつり」を開催、このほか大事業だった農業集落排水事業、道の駅・農匠の郷やくのの完成に導いた。長年の懸案だった町民の新しい交流拠点・やくのふれあいプラザもでき、大型事業に区切りを付けた。
町がなくなることの重みを感じながら旧1市3町の合併協定書に調印し、06年1月に新市が誕生した。
10年に地方自治功労で叙勲(旭日双光章)を受けた。
写真=夜久野町長を務めた大江氏
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