北近畿タンゴ鉄道(KTR)は、食と風景で乗客を魅了する「丹後くろまつ号」を走らせる。「『海の京都』の走るダイニングルーム」として、金、土、日曜と祝日は車内で沿線市町の味を提供する。漆黒の車体が特徴の新車両は5月10日に展示会、18日に特別試乗会をして、25日から運行を開始する。
■府北部の味を提供 5月25日運行開始■
くろまつは、府や兵庫県、沿線市町の補助金を受け約3千万円で普通車両1両を全面リニューアル。昨年4月にデビューした観光型車両「あかまつ」「あおまつ」をデザインした工業デザイナー、水戸岡鋭治さんが手掛けた。
車内は定員30人で、2人掛けと4人掛けのテーブルを各5セット配置。天然木をふんだんに使った内観で、「あかまつ、あおまつよりもワンランク上の高級感があるように仕上げている」(上田清和社長)という。
金、土、日曜と祝日は、「スイーツ」「ランチ」「地酒」の3コースある。各コースとも各日1便限定で運行。スイーツコースは福知山10時22分発−天橋立11時44分着(4千円、小学生以下3600円)▽ランチコースは天橋立12時25分発−豊岡14時54分着(1万円、同9400円)▽地酒コースは豊岡17時14分発−西舞鶴19時7分着(大人のみ5千円)。料金は運賃込み。
5月1日午前10時から予約を受け付ける。福知山、大江などKTR13駅では乗車日の1カ月前から4日前まで、JTB、日本旅行、近畿日本ツーリストの各店舗では3カ月前から4日前まで申し込める。定員は30人。
スイーツは福知山市内の6店舗の和・洋菓子、ランチは京丹後市の旅館の総料理長が監修し、丹後の食をふんだんに使ったメニュー、地酒は6種類と9種類の料理を出す。
平日は団体専用貸切列車として運行する。
■10日に展示会 18日は試乗会■
10日の展示会は午後1時20分から午後3時まで、KTR福知山駅1番ホームである。一般来場者300人を先着順で当日受け付ける。
18日の試乗会は3コースあり、KTR沿線市町の在住、在勤者対象で、定員は各コース30人。無料。往復はがきで5月7日までに応募する。
25日の出発式は福知山駅1番ホームで午前9時45分から。
4月23日に記者会見した上田社長は「ゆったりとした空間で、地域の飲食と美しい風景を楽しんでもらいたい。ぜひ地元の人に乗っていただき、自慢してほしい」とPRしている。
来年3月末までに1万人の利用を目標にしている。
詳細の問い合わせは電話0772(25)2323のKTR本社へ。
写真上=沿線市町の地酒を持ってPRするアテンダントクルー
写真下=デビューするくろまつ
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