福知山市消防本部は22日、東羽合の市消防防災センターで、屋外イベント等防火安全講習を開いた。昨年8月に起きた花火大会露店爆発事故を受けて、再発防止・安全管理対策としてつくった市屋外イベント等安全管理指針に基づき開講。市内の露天商や行政関係者ら35人が受講し、露店設営時の安全対策などを学んだ。
指針は昨年12月にできた。市内の屋外で開催される祭礼や縁日、花火大会など、火気を扱う催しの主催者や露天商らが取るべき安全対策の基本となる事項をまとめている。
イベント会場内の電源は電力会社の商用電源やディーゼル発電機からの送電としているほか、防火担当者の選任や事故発生時の対応などが示されている。また、防火担当者らは防火安全講習を受けなければならないと明記されている。
講習では福知山消防署員が指針について説明。やむをえずガソリンの発電機を使用する場合は、現場で燃料の給油は絶対に行わないよう呼びかけた。またガソリン携行缶の取り扱いについても話し、ふたを開ける際は必ずエア抜きをして、高温の場所に置かないよう注意した。
このあと屋外で仮設露店を設け、設営時の安全対策についての実技講習をし、署員が正しい携行缶の取り扱い方を見せるなどした。このほか電気コードは巻かずに伸ばして使うことや、コンロなどの近くに段ボールなどの燃えやすいものを置かないことなど注意点を話した。
露天商のアルバイトの男性(64)は「事故が起きてから特に注意しているが、これからもいろんなところを見直し、安全に店を開きたい」と話していた。
5月20日、6月21日にも学校、事業所、自治会関係者らを対象にした安全講習を開く。
写真=屋外での実技では、正しいガソリン携行缶の取り扱いについても学んだ
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