福知山市が建設した駅前町の複合施設・市民交流プラザふくちやま(愛称・ききょう)玄関ロビー横に、障害者が働く喫茶店「森cafe」が入る。オープンを21日に控え、多くの人との交流に胸膨らませながら、スタッフたちが接客などの練習を重ねている。
障害者が働く場にと、市が設けたスペースを活用した店舗。福知山市奥野部で障害者の作業所などを運営する社会福祉法人ふくちやま福祉会(矢野利生理事長)が運営する。
管理栄養士の資格を持つ職員を責任者に、職員5人、20代から50代の障害者11人でローテーションを組む。障害者のうち9人は在宅で過ごしていた人たちだが、森cafeで働きたいと手を挙げた。
喫茶店は、作業所と一般企業との中間の位置づけで、障害者の就労意欲を生む新たな形として期待される。最初は短時間で交代し、慣れてくれば仕事の幅を広げていく。
ユニホームに袖を通して、オープンに向けた運営練習が現地で行われている。17日には男性1人、女性3人が、職員らと共に設営、衛生管理、接客を実践した。
女性たちは「緊張はあるけれど、たくさんのお客さんとの交流が楽しみ。気配りをしたい」。飲食店での実務経験がある男性も「すごくやりがいがある。15年のブランクがあるけれど、頑張ってみようと思いました」と張り切っている。
■地元食材使った「収穫のアイス」も■
メニューは福祉会が昨年5月から始めた桃、サツマイモ、栗など地元の食材でつくる自家製「収穫のアイス」も目玉メニューの一つで、プレートに盛り付けて提供する。
席は4人掛け丸テーブル4基。プラザ内のくつろぎスペースでも過ごせるよう飲料品はテイクアウトできる。
このほか、プラザを利用する人たちに向けた施設内弁当配達(要予約)もある。
福祉会の仲林清貴専務理事は「障害がある人が働いてみようと思える素敵な場所をつくっていただいた。スタッフの意欲は高い」と力を込める。
営業時間は月曜日〜金曜日が午前8時〜午後7時30分。土、日、祝日が午前9時〜午後7時。場所はプラザのメーン玄関を入ってすぐ、市立図書館中央館(6月オープン)入り口横。
■プレオープン式典も21日■
市民交流プラザふくちやまのプレオープン式典は、21日午前10時30分から、3階市民交流スペースで開かれる。
施設に入る北京都ジョブパークの開所式典も同時に行う。
写真=「みんなで頑張るぞ!」と気合を入れる職員ら森cafeのスタッフたち
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