春の全国交通安全運動中の１０日、福知山市土師、福知山自動車学校で、高齢者を対象にした車の安全運転教室「シルバードライビングスクール」が開かれた。市老人クラブ連合会の会員１１人が受講。事故を起こさない正しい運転の仕方を再確認した。

　近年、高齢者が被害者や加害者になる交通事故が増えていることから、市交通対策協議会（会長・松山正治市長）が、安全運転を心掛けてもらおうと開催した。

　最初に福知山署の横川泰浩交通課長が、市内での交通事故件数などは昨年比で減少しているが、高齢者が事故に遭う確率が高くなっていることを話し、「もう一度基本を見つめ直し、安全運転に努めてほしい」と呼びかけた。

　このあと参加者たちは教習車を使い、コースを走って運転技能診断を受けた。助手席に指導員が乗り、アクセルとブレーキの踏み違いや交差点での右左折時の確認、一時停止などを細かくチェック。ブレーキを踏むタイミングが遅かったり、信号機を見逃したりして、注意を受ける人もいた。

　受講者の采尾實さん（８１）＝内記一丁目＝は「これまで自己流の運転になっていた。来月が免許更新なので良い勉強になりました」と話していた。


写真＝教習車を運転し診断を受ける受講者