福知山市夜久野高原の京都府緑化センターアプローチ両脇にある25本の八重紅シダレザクラが、見ごろを迎えた。垂れ下がる枝にピンク色の小花がいっぱい付き、天から降り注ぐような姿は見応えがある。ソメイヨシノなどもいまが満開で、府内外から連日、花見客が訪れている。
八重紅シダレが開花したのは例年並みの7日。その後も暖かい日が続き日ごとに満開に近づいている。10日は広島県や京阪神からの団体も訪れ、一日で花見客は約3500人を数えた。写真撮影をしたり、シートを敷いて食事をしながらゆっくりと花見をする姿が見られた。
昼とは違った風情のある夜桜を楽しんでもらおうと、ライトアップもしている。20日ごろまでの予定で、時間は午後6時から10時まで。
八重紅シダレは約80メートルのアプローチ沿いに30年前に植樹された。インターネットの桜情報などでも紹介され、花見客が年々増え、昨シーズンは3万人以上が訪れた。今年も早くから問い合わせが相次ぎ、遠くは関東、中国、四国などからバスツアーで訪れる団体もあり、今季すでに1万人近くを数えている。
センター敷地内には早咲きから遅咲きまで約50品種の桜がある。京都市の円山公園の名木の枝を接ぎ木して栽培した築山のシダレザクラやソメイヨシノ、八重アケボノなどが満開となっている。
緑化センターでは八重紅シダレザクラを紹介するパンフレットを4月に作成した。来場者に無料で配っている。「せんていや施肥など管理を徹底しており、5、6年前から木の状態が良くなっています。今後の天候にもよりますが、あと2、3日で満開になりそうです」と話している。
一般用の駐車スペースがないため、国道9号から少し入った道の駅・農匠の郷の駐車場の利用を呼びかけている。
■12、13日に夜久野高原桜花祭■
八重紅シダレザクラの開花に合わせて12、13両日、緑化センターと農匠の郷を主会場に、桜花祭(実行委員会主催)が開かれる。
緑化センターでは特産品販売のほか、桜の下で琴演奏、フラダンス、ミニコンサート、福知山踊りなどが計画されている。農匠の郷では、そばやつきたての餅、季節の和菓子などの販売がある。農匠の郷近くにある喫茶・風の詩では雑貨、衣服、花などを並べてのプチマーケットがある。
写真=見ごろを迎えた八重紅シダレザクラ。花見客が次々に訪れている
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