福知山市水内の福知山成美高校女子硬式野球部が、第15回全国高校女子選抜記念大会で準優勝した。冬に磨き上げた打撃力を武器に、公式戦で一度も勝ったことがない強豪校を破る快進撃を見せた。次は夏の全国一を目指す。
大会は埼玉県行田市総合公園野球場で3月27日から4月2日にあり、15校がトーナメント戦をした。
成美は冬にマシンを使って1人100球連続で打ち込むなど、打撃強化を図った。手の皮がめくれるほどバットを振って完成したのが「がんがん打つチーム」。強力打線を引っ提げて、兵庫県丹波市市島町から会場を埼玉に移した選抜大会に乗り込んだ。
全4戦中3戦で先制点を取る良い流れをつくった。特に準決勝で対戦した昨夏の覇者・埼玉栄(埼玉)には、これまで公式戦で一度も勝ったことがなかった。序盤からリードして主導権を握り、追い上げられたが踏ん張って、5−4で競り勝った。
決勝は守備のリズムを崩した2回に奪われた3点が最後まで響き4−2で蒲田女子(東京)に敗れた。
3年生の大野百音主将は「埼玉栄に勝ったことは自信になったけれど、一つのミスが取り返しのつかないことになる怖さも実感した。準優勝は正直悔しい。夏への課題を整理して、次こそ全国一になりたい」と総括する。
駒沢学園戦を完封し、埼玉栄戦を完投した主戦右腕の古谷恵菜投手は「打線が先制点を取ってくれて心強かった。制球に波があるので、しっかりして頼られるエースになりたい」と気持ちを引き締め直した。
【1回戦】
福知山成美
1110000=3
0000000=0
駒沢学園
【2回戦】
京都両洋
0010001=2
102010x=4
福知山成美
【準決勝】
福知山成美
2030000=5
1020001=4
埼玉栄
【決勝】
福知山成美
0001001=2
030010x=4
蒲田女子
写真=全国高校女子選抜大会で準優勝した福知山成美
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