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両丹日日新聞2014年4月 2日のニュース

選抜高校野球:8強入りの福知山成美ナインが帰着報告

0402seibi.jpg 第86回選抜高校野球大会で8強入りした福知山成美高校ナインが1日に帰福し、学校で大会報告をした。今回は、昨年に福知山で花火大会事故、台風被災と悲しい出来事が続いたことから、「頑張ろう福知山」を合言葉に、ユニホームに入れる地名を「京都」から「福知山」に代えて臨み、甲子園で3試合を戦い、福知山に元気を届けた。

 井本自宣部長が「温かい応援と支援をいただき、最高のコンディションで3試合を経験できた。選手、部にとっても大きな財産になった」。田所孝二監督も「選手が一生懸命頑張ってくれた。夏の大会が残っているので、更なる成長を望んでいます」と報告。最後に西田友紀主将が「8強までだったけれど良い経験ができた。夏の甲子園に出られるように頑張りたい」と気持ちを引き締めた。 

 出迎えた長尾覚龍副校長は「学校に、そして福知山に勇気を与えてくれました。ありがとう」と選手たちをたたえた。

■「頑張ろうと思えた」 被災地自治会長■

 野球部員がボランティア活動をした台風被災地・土(つち)集落の田中権一自治会長は、3月21日の初戦・山梨学院大付属戦をアルプス席から見守った。

 「(ボランティア活動の)あとで分かったが、市外の子が多いと聞いた。そんな子たちが、きびきびと作業してくれた姿は印象的だった。甲子園でのプレーもさわやかで元気を与えてくれた」と喜んだ。

 まだ土地区では復旧作業が完了していない家がある。それでも田中自治会長は「暗い流れを一時でも切ってくれる明るい話題になった。あすに向かって頑張っていこうと思えた」と、しみじみと語った。

 松山正治市長は、日曜日の予定だった準々決勝が順延になったため、観戦できなかったが、「福知山市民に勇気と感動、そして、希望と夢を与えてくれた」と、たたえるコメントをした。


写真=学校に戻り、センバツの戦果を報告する福知山成美ナイン

    

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