第86回選抜高校野球大会は第10日の31日、阪神甲子園球場で福知山成美が大阪・履正社と準々決勝を戦い、2−6で敗れ、春夏通じて初の4強進出はならなかった。
福知山成美
000 000 020=2
140 001 00x=6
履正社
○…ともに2回戦と同じスターティングメンバーで始まったこの試合だったが、両投手の立ち上がりは、2回戦とは全く逆になってしまった。
駒大苫小牧戦では3回までに6失点した履正社の溝田が、無難な立ち上がりを見せたのに対し、成美のエース・石原は、2回までに5点を許し、序盤から苦しい展開となった。
石原は初回、3番吉田に適時中越え三塁打を打たれ1点先制を許すと、2回には2死満塁からまたも吉田に走者一掃の中越え三塁打を浴びるなど、この回4点を失った。
成美打線は2、3回と続けて得点圏に走者を進め、反撃のチャンスは作ったものの、いずれも痛烈な当たりが内野の正面をついて併殺を喫するなど、運にも見放された。
8回には石原に代打・所を送り、右中間二塁打。西田の左前打で好機を広げ、木村典に代わる中島が中前適時打を放ち、ようやく1点を返し、さらに二塁敵失で2点目を挙げたが、反撃もここまで。溝田、永谷の投手リレーにかわされた。
石原は、序盤から球筋が安定せず、直球に伸びを欠き、変化球が高めに浮くところを狙われた。だが、徐々に立ち直って7回まで力投した。
8回には南陵中出身の足立が甲子園初登板し、三振1を含む三者凡退で退けた。また、三和中出身の藤田は、この日も中前打を放つなど2度の出塁で気を吐いた。
甲子園初の準決勝進出はならなかったが、アルプススタンドからは「よくやった」の声が飛んだ。選手たちは夏に向けて、8強入りという大きな自信と課題を持って帰ってくる。
写真上=8回裏に登板し3者凡退の好投をした足立投手
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