江戸時代から昭和までの雛人形が並ぶ「お雛さま展」が、福知山市下柳町の市治水記念館で開かれている。ふくちの春は雛荒し（城下町を考える会主催）の一環として毎年開催しており、楽しみにしている人たちも多い。４月７日まで。

　記念館の指定管理者、柳町と菱屋町の老人クラブ・柳菱クラブ（芦田卓会長）のメンバーが、自宅で保管する雛壇飾り９セットを持ち寄り、飾り付けた。

　年代ごとに個性があり、装飾や表情の違いを見ることができる。下柳町の小森荘士さん（３７）は娘の芽衣ちゃん（５）と訪れ、一体ずつじっくりと観賞。「江戸時代のものは初めて見ました。冠が派手ですごいですね」と話していた。

　入館無料。時間は午前９時から午後５時まで。火曜休館。

　４月３日午前１１時からは雛祭りを開き、甘酒、ちらしずし、花見団子を先着５０人に振る舞う。甘酒とちらしずしは、柳菱クラブの女性メンバーが毎年手作りしている。


写真＝貴重な江戸時代の雛段も並ぶ