第86回選抜高校野球大会6日目の27日、福知山成美は神村学園との2回戦に臨み、18安打12得点で快勝した。上位から下位まで切れ目なく打線がつながり、会心の試合だった。左腕エースの石原は緩急自在の投球で神村打線を完封した。福知山成美は8強に一番乗り。準々決勝は近畿勢同士、大阪・履正社と30日第1試合(午前8時30分から)で戦う。
神村学園
000 000 000=0
031 021 41x=12
福知山成美
○…神村学園の先発・東は、直球とカーブを織り交ぜながら苦心の投球を続けるが、成美打線はことごとく打ち返す。1回戦では単打を積み重ねたが、この試合では要所で長打も飛び出し、まさに「打撃の成美」を強く印象付けた。
先制点に結びつく安打を放ったのは、初戦に続いて地元福知山市立三和中学校出身の藤田だった。2回1死、外角球を逆らわずに右前へ打ち返し、大村、木村宗も続いて、見事なライトへの3連打。2死満塁で打席に立った1番西田は、初球のストレートを弾き返し、センターの頭上を越える走者一掃の二塁打を放った。
藤田は続く3回、四球の佐野を一塁に置いて、またも右方向へ打ち返して右中間を破る二塁打で4点目を挙げた。
成美打線は攻撃の手を緩めることなく、5回から8回まで得点を重ね、とくに7回は打者10人を送る猛攻だった。
エース石原は、緊張感のあった1回戦とは違い、立ち上がりから落ち着いた投球をみせた。自信のある直球に、スピード差のあるカーブ、スライダー、そして時折投げるチェンジアップが効果的。前半こそ得点圏に走者を背負ったが、5回以降は走者を二塁にも進ませず、後半はほとんど危なげなかった。
写真=2回裏、2死満塁から走者一掃の先制中越え二塁打を放つ西田
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