えぐみがなく軟らかさが人気の福知山市報恩寺産タケノコの出荷が27日に始まった。地区内の集荷場には朝に掘ったタケノコが次々と持ち込まれた。
報恩寺地区では1812年(文化9年)にタケノコの栽培が始まったとされる。現在、地区内では約10ヘクタールの竹林で栽培されており、報恩寺筍生産グループ(大槻久雄代表、88人)が中心となって出荷している。
27日は午前8時ごろから持ち込まれ、グループのメンバーが全部地中にあった最高級の「上」、穂先だけが地表に出た「中」、3分の1程度が地表に出た「小」に分けて、箱詰めしていった。一番大きいものは22〜23センチ、800グラムだった。
メンバーの男性(73)によると、今年は収穫が少ない裏年にあたり、収穫量は昨年の約30トンに比べ、半分ほどになると予測。3月の戻り寒波の影響で、出荷開始も例年より1週間ほど遅れているという。
初日に持ち込んだ芦田正澄さん(68)=大池坂町=は報恩寺で山を借りて栽培。「今年は出るのが遅いが、暖かくなるとどんどん出るでしょう」と期待していた。
5月上旬まで出荷。集まったタケノコは市公設地方卸売市場などに出すほか、集荷場で小売りもする。時間は午前8時から同9時30分ごろまで。集荷日などの問い合わせは、集荷場=電話0773(32)0334=へ。
写真=良質で新鮮なタケノコが次々と持ち込まれた
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