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両丹日日新聞2014年3月22日のニュース

高校野球:成美の藤田(三和中)が先制機作りタイムリーも

0322fujita.jpg 先制のきっかけを作ったのは地元三和中学校出身の藤田(3年)だった。4回裏、先頭打者で三遊間を破って出塁すると、続く木村宗(3年)の右前打とワイルドピッチで三塁へ。このあと内野ゴロでの相手守りの乱れを突いて果敢に本塁を狙い、貴重な先制点を奪った。積極的な走りが流れを呼び、この回一気に4点。試合を優位に進めることができた。

 粘る山梨付に流れを奪われそうになりながら、なんとかしのいでいた8回。どうしてももう1点が欲しかった場面で適時打を放ったのも藤田だった。1死三塁の好機で打順が回り、しっかりとライト前に運ぶ大活躍。スタンドを大いに沸かせた。

 エースの左腕・石原は1回、先頭打者に安打で出塁を許すと、送りバントと盗塁で三塁まで進まれ、四球も出して1死一、三塁といきなり苦しい展開となったが、4番、5番打者を三振と内野ゴロに仕留めてリズムをつかんだ。

 2回以降、荒れ気味の速球とスライダー、カーブで投球を組み立て、山梨付打線を抑えていたが、疲れが見えはじめた6回には2点を奪われた。それでも一冬越えて成長を遂げ、以前のように大崩れしない。7回以降も毎回、先頭打者を塁に出したが、粘りの投球で133球完投。バックも好守で盛り立てた。

 「選手たちは1、2回は硬かったが、その後は伸びのびやってくれた」と田所監督。6番藤田ら下位打線の奮起を「つながってくれるか心配したが、よくやってくれた」と喜んだ。「次も福知山に元気を、との気持ちで臨みます」

 次戦は26日第2試合で神村学園(鹿児島)と対戦、センバツ初の8強入りをめざす。

山梨学院付000002000=2
福知山成美00040011x=6


写真=4回裏、藤田が三遊間を破り貴重な先制のチャンスメイク

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