地元の消防団員を中心に救援、救助の新たな仕組みを作ろうと、福知山市の雲原地区で「ふるさとレスキュー雲原」(代表・桐本章広市消防団雲原分団長、32人)が発足した。レスキューの登録隊員や福知山消防署員ら関係者が集まって、地元の公民館で発足式が開かれた。
ふるさとレスキュー事業は、12年度に府の事業として募集が始まった。中山間地では、災害が発生した場合、速やかに公的な救助が届かないことが想定され、「大規模災害を踏まえた地域内の救助力の向上」などを図るシステムとして作られた。これまで、府内で5カ所に設置されており、市内では初めて。府から救助資機材の提供を受けた。
雲原のレスキュー隊には、桐本代表(56)ら消防団員5人と地元の住民27人が所属。急病人が出た場合には119番通報し、他のレスキュー隊員へ伝え、救急車を待ちながら救護などをする▽大規模災害が発生した場合、救助資機材を活用し救助活動を行う−など、万が一の事態に備える。
雲原では、昨年4月末ごろに府から説明を受け、地域の役員たちで相談し、住民たちが一丸となり、取り組んでいくことを決めた。
9日の発足式では、桐本代表らがあいさつし、屋外で看板の除幕式が行われた。桐本代表は「これから、広報活動や救助訓練などに力を入れ、万が一の災害などに対応できるようにしたい」と話していた。
式のあと、隊員たちは、けん引に使う道具などの救助資機材取り扱い訓練をした。
写真=ふるさとレスキュー雲原の看板の除幕をした
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