春のセンバツ勝利に向けた福知山成美高校野球部の7日間にわたる九州遠征合宿が終わった。遠征中に解禁となった対外試合で実戦感覚を養い、成長した部員たちが11日午前中に帰着した。
指導陣がチームについて口をそろえるのが「実戦が少ない」だった。昨夏の甲子園出場で新チームの結成が遅れ、秋季京都大会は二次戦からの登場。秋季近畿8強の実績はあるものの、チームが目指す、投手を支えて打ち勝つスタイルが確立されていない感があった。
福知山の冬は寒く、雪で思うように練習できない日がある。合宿は雪の心配がない南国を選び、センバツのベンチ入りメンバーの選考も兼ねて部員32人で実施した。
合宿直前にインフルエンザや風邪で体調不良者が続出したが、全員回復。選手たちは日ごろとは違う環境で気持ちを引き締め直し、甲子園常連の樟南(鹿児島)や日南学園(宮崎)など九州の強豪4校との練習試合をした。
8日から解禁された試合は、樟南戦5−3、日南学園戦7−5、東海大付属第五(福岡)戦5−2、八代(熊本)戦10−4と4戦全勝でチームは調子を上げている。
田所孝二監督は「合宿で練習も試合も一通りできて成果は上々。センバツで使おうと思っているメンバーはだいたい結果を出してくれたし、チームの形が見えてきた。宿題もあるが、十分に対応できる」と総括し、手応えをつかんでいる。
写真=九州遠征合宿でまた一つ強くなった福知山成美。写真は日南学園との試合前あいさつ
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