福知山市は５日、昨秋の台風１８号水害で被災した住宅の再建費用を一部負担する「市地域再建被災者住宅等支援事業」について、申請期限の延長を検討していることを明らかにした。

　この支援事業は自宅が全壊、大規模半壊、半壊、一部破損・床上浸水した場合、新築・購入するか補修、賃借して引き続き居住しようとする人を対象に、被害程度に応じて４０万−１５０万円の限度額内で補助が受けられるもの（一部適用外あり）。

　このうち、補修・賃借する場合は申請期限が今月末に迫っているが、申請件数は約６割にとどまっている。この点について、同日開かれた市議会３月定例会本会議で議員２人が申請期限の延長について尋ねた。

　蘆田徹二土木建設部長は、申請には業者の工事見積明細書が必要で、「業者に依頼が殺到していて、見積もりさえ取れていない人もいると聞いている」と述べ、補修・賃借の場合の申請期限を４月以降も受け付け、９月３０日まで延長する考えを示した。

　新築・購入の場合の申請期限は来年３月末まで。