福知山市水内、福知山成美高校スキー部の2年生、畑田萌香選手=丹波市青垣町在住=が、2日に福島県で開催されたフリースタイル・モーグルのワールドカップ猪苗代大会で、予選を通過し決勝トーナメントに進出した。日本代表として初めて挑んだ世界最高峰の戦いで大健闘した。
女子は26人が出場し、決勝トーナメントに進めるのは16人。畑田選手は予選16位で最後の切符をつかんだ。
世界トップの選手たちが苦戦する超難関コースで、畑田選手も練習では一度も完走できなかった。しかし、予選本番では会心の滑りでゴールラインに到達して拳を突き上げた。
進んだ決勝トーナメントは、2人が同時に滑るデュアルモーグル方式。初戦で、ソチ五輪銅メダリストで今大会の優勝者、ハナ・カーニー選手(アメリカ)に敗れたが、初出場での決勝トーナメント進出と、日本勢で決勝に進んだのがエントリー8人中わずか3人だったことで、レース後には多数の報道陣に囲まれた。
畑田選手は「初めてのワールドカップで決勝トーナメントに出ることができてすごくうれしかった。でも、心技体の全てがまだまだだと改めて思いました」と話す。
世界の壁は高かったが、諦めるつもりはない。「ずっと霧がかっていたものがはっきりと見えてきたような感じ。ここからが大変だけれど、もっと頑張りたい」と奮い立つ。
次は3月末にイタリアで開催される世界ジュニアで優勝を目指す。
■仲間の横断幕に勇気もらった■
経験したことがないワールドカップの雰囲気にのまれそうになったが、スキー部の仲間やクラスメートたちの手作り横断幕に勇気をもらった。
スキー部の2年生女子部員は畑田選手とアルペン競技の大西澪さんのみ。大西さんが、部員や畑田さんのクラス、教科担当教諭らに協力を呼びかけて大きな横断幕が完成した。
大会会場に掲げられ、畑田選手は緊張をほぐすことができた。
写真上=決勝でソチ五輪銅メダリストのハナ・カーニー選手(左)と戦う畑田選手(右)
写真下=会場に掲げた手作り横断幕(左)の前で笑顔の畑田選手
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