福知山市の観光振興につながればと、成美大学のマンガ・アニメ研究会(芦田充弘部長)は、歴代福知山城主のうち4人を取り上げ、漫画で逸話などを紹介する小冊子を300部作成した。プロの漫画家と何度も打ち合わせをし、構想から約半年をかけて完成。府内外の歴史愛好家らに郵送したほか、観光のPRになればと、市や旅行会社などにも配った。
取り上げたのは、福知山城を築いた初代城主の明智光秀、第6代の稲葉紀通、第7代の松平忠房、そして朽木家の第8代藩主である朽木昌綱の4人。
「福知山に来るなら知っておきたい! 福知山の四人の殿様」をテーマに、それぞれの人柄やエピソードなどを、A5判12ページの小冊子にまとめた。
朽木昌綱編では、蘭学を研究して大きな成果を挙げたこと、夜久野町の漆を特産物に指定したりして、福知山の文化的発展に貢献したことなどを紹介している。
研究会では、昨年6月に市の「元気出す地域活力支援事業」の補助を得て、取り組みをスタート。大まかなスケジュールを決めたあと、歴史愛好家の漫画家、そらあすかさんに漫画の作画などを依頼した。
打ち合わせのため、10月にはそらさんが来福。福知山史談会、福知山観光ガイドの会のメンバーにも協力してもらい、史実や言い伝えを基に、紹介する城主やエピソードを選んだ。
このあとも、研究会とそらさんで何度も話し合いを重ね、内容が理解しやすいよう改良。2月中旬に、ようやく完成したという。
研究会の部員で、3回生の阪元秀平君と塩見和樹君は「歴史愛好家や観光客はもちろん、福知山の人たちにも読んでいただいて、古里に誇りと愛着を持ってもらえればうれしい」と話していた。
■大学のウェブサイトで全ページを掲載■
部数が限られているため、小冊子の一般配布は基本的に行っていないが、成美大のウェブサイトに全ページが掲載されており、誰でも見ることができる。
http://uv.seibi-gakuen.ac.jp/blog/2014/02/post-60.html
また市のまちづくり推進課と市立図書館の三和、大江、夜久野の各分館に置き、閲覧できるようにする。
写真=完成した小冊子と研究会の部員たち
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