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両丹日日新聞2014年2月26日のニュース

屋外イベントに消火器義務化 福知山市が条例で

0226roten.jpg 福知山市は25日、多数の死傷者を出した昨夏の福知山花火大会事故を受け、屋外イベントの防火管理基準を盛り込んだ「市火災予防条例」の一部改正案を発表した。3月4日に再開される3月定例議会に上程する。

■露店数100店以上は主催者に防火管理計画も■

 改正案は、多くの人が集まるイベントで火気を使う場合、露店出店者には消防機関への届け出や消火器の準備を義務化。また、消防長は露店数100店以上など大規模イベントを「指定催し」とし、主催者には防火管理計画の作成・提出、防火担当者の選任などを義務付け、提出しなかった場合は「罰金30万円以下」の罰則を設けるなどとしている。

 市消防本部の横山泰昭消防長は「主催者や露店開設者の責任を明確にした内容になっている。屋外イベントに対する防火管理基準を盛り込んだ条例を議会上程するのは全国初ではないか」という。

■161件の計画書の届け出■

 市消防本部は事故の再発防止のため、昨年9月に内規として定めた指導要綱に基づき、火気を使う屋外イベントの主催者や出店者に実施計画書の提出を要請するなどしている。25日現在で161件の届け出があり、消防職員が現地へ出向き、防火指導などをしている。

 内規は「多数の観客等が参加する行事に対する火災予防指導要綱」。

 鋳物師町の高良厄除神社で18、19両日にあった厄除神社大祭では、福知山消防署予防課職員2人が開催場所へ行き、出店した13店の屋台をチェック。消火器は手の届くところに置く、ガスボンベは固定する−といったことの指導や、消火器の有無を確認した。

 出店者側は「厳しくなった安全管理などで出店者は窮屈を感じるかもしれないが、店を出すからには安全対策をしっかりとやらなければならない」と話していた。


写真=厄除神社大祭で屋台をチェックする消防職員(18日)

    

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