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両丹日日新聞2014年2月25日のニュース

自転車ホイールの水車発電で祭りをライトアップ 夜久野町畑地区

0225suisya.jpg 福知山市夜久野町畑地区の7自治会で組織する「七つの里づくり協議会」が、地元の農業用水を利用し、自転車ホイールを使った水車で発電する準備を進めている。京都市立伏見工業高校の指導で手作りして送電し、3月下旬に開く椿祭りでライトアップをする計画。デモ機での実演を40人余りの住民が見学し、自然エネルギーに関心を寄せた。

 東日本大震災以降、原子力に代わる新たなエネルギーの模索が盛んになり、電力の地産地消として農業用水での小水力発電も注目されている。地域活性化に向けたさまざまな取り組みをする協議会では、住民の力を束ね、さらに地域を盛り上げる手段として、小水力発電を計画した。

 実演は22日にあり、伏見工業高校で、らせん水車による小水力発電の研究をしている福知山出身の足立善彦教頭が、工学探究コースの水力発電グループの生徒6人とともに訪れた。

 デモ機は、24インチの自転車ホイールに付けた18枚の羽根が水流で回転してバッテリーに蓄電する仕組み。畑川から引いている農業用水路にデモ機を置くと、ホイールが勢いよく回り、すぐに安定して作動した。足立教頭は「水量が豊富で、流れが速く、小水力発電に最適な場所」と太鼓判を押し、住民たちは発電量などを確認する生徒に仕様などを熱心に質問していた。実演をした3年生、磯村暢秀君(18)は「1台での発電量はわずかでも、7台を据え付けて蓄電することで、十分な電力が得られると思う」と話していた。

 3月15日に各自治会の有志が集まり、ホイール水車を7台作る。3月29日の椿祭り前夜祭で、ライトアップを試みることにしている。4基前後のライトの設置を予定。上山昭雄会長や畑小水力発電事業グループの中島俊則代表は「発電場所近くにある軽食を提供する交流拠点・ななっこにも送電する計画。椿祭りでは第1弾として水車コーヒーを沸かして出したい」と意欲をみせている。


写真=伏見工業高校生のホイール水車での実演を見学する住民

    

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