福知山市三岳地区で、2015年度に三岳小学校を上川口小学校に統合する方向で準備が進んでいる。3月中には、地区の学校統合準備協議会(久世義明会長)が要望書を市教委に提出する予定にしている。
60年ほど前には、約300人の子どもたちが通っていた三岳小学校。少子化などの影響により、いまは22人にまで減少し、複式学級は2クラスある。
このような状況のなか、11年度に、当時のPTAと就学前の子どもを持つ保護者たちで「教育研究会」を結成。子どもたちの教育環境の向上を目指し、統合を視野に入れた話し合いを続けてきた。
当初は「地域に学校が無くなるのは寂しい」という意見もあった。しかし、最終的には「子どもたちのためにも、早い時期に統合するべき」という意見でまとまったという。
この決定を受け、13年8月にPTA会長や自治会長、老人会長ら21人で統合準備協議会を発足。まずは統合の必要性についてまとめた文書を三岳地区に全戸配布し、地域の人たちに理解してもらった。
このあとも会合を重ね、市教委に統合を正式に依頼する要望書について議論。通学用スクールバスの手配などについても明記することにし、3月中に市教委へ提出することを決めた。
久世会長は「心の中では分かっていても、統合を寂しく感じる住民がいるのは確かです。しかし、子どもたちのことを考えると、仕方のない決断だと思う」と話していた。
写真=三岳小の統合に向け、話し合いを進める協議会のメンバー
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。