福知山市中ノの福知山まちづくり会社は昨年3月から、街中の店舗や観光施設を巡ってもらい、中心市街地活性化を図る「“光秀くん・ひろこさん”ポイントラリー」を実施している。今月末でいったん終わるが、関心が高いため、次回は参加対象店舗や施設を全市に広げ、市全体の観光振興につなげたいと準備を進めている。7月ごろからスタートさせる予定。
まちづくり会社は一昨年4月、福知山城下に城周辺賑わい創出施設として「ゆらのガーデン」をオープンさせた。今までに集積店舗のレジでの集計のみで、合わせて18万人余りが来場している。近くの福知山城や市美術館への来場者を含めると、さらに増えるとみられる。
ポイントラリーは、これらの施設や中心市街地の7商店街などとの回遊性を持たせたいと、参加希望店舗を募り、対象となる40カ所を載せたマップを作成。マップに付いた専用台紙に、商品購入や施設利用ごとに発行されるシールを10枚集めて貼り、同社事務局に送付してもらう。隔月で抽選して当選者に黒毛和牛、デジカメ、松葉ガニなどの賞品を贈っている。
台紙をポイントシールで埋めて応募した人は約100人あり、市外の人が予想以上に多い半数を占めた。京阪神のほか東京都、茨城県、鳥取県、岡山県などの人もいた。女性が8割と圧倒的に多く、年齢層は10歳未満から80歳代と幅広い。50歳以上が半数。
「福知山にこんなに楽しいところがあるとは知らなかった」「ゆっくりと巡ってみるととても面白かった」「また観光に訪れたい」などのコメントが書かれた台紙もあった。
マップは10万枚を作成しており、参加店舗などからの聞き取り調査の結果、応募条件には満たないが、ポイントラリーに参加した人は、かなり多いと分析できた。
次回は、市商工会などに相談して、旧3町にもエリアを広げる方向で準備を進めることにしている。旧3町を訪ねた場合は、ポイントを2倍にするなど工夫し、足を延ばしてもらうことにしている。
写真=遠方からの観光客も増えているというゆらのガーデン
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