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両丹日日新聞2014年2月13日のニュース

植物園にもシカの被害 花壇のビオラなど食べる

シカの食害を防ぐため植物園の閉園後に取り付けているフェンス 福知山市猪崎、三段池公園内の市都市緑化植物園(赤壁景子園長)で、園正面にある花壇スペースに野生のシカがやって来て、花を食い荒らす被害が出ている。シカは夜間に出没するようで、園では被害を食い止めようと、閉園後、囲いを取り付けるなどの対策を取っている。

 シカの被害が確認されるようになったのは2年ほど前から。山に餌が無くなる冬に出没する。

 今冬は昨年12月ごろから、花壇に植えられているビオラの花が食べられる被害が出ている。またシカが花壇の土を踏み付けるため、地中のチューリップの球根が傷んでしまうことも心配される。公園内の動物園近くを通って現れるといい、園の職員は、猪崎と川北の境の山地付近から出没していると見ている。

 囲いは工事用の鉄製フェンス(高さ1・8メートル)を借り、4日に花壇への入り口正面に取り付けた。周囲は糸を張ったりして侵入を防いでいる。囲いを設置してからは、降雪の影響もあり、今のところは被害は出ていない。

 園ではこのほか、葉ボタンがシカに引き抜かれるなどの被害が出ている「市民の花壇」に、シカが嫌がる糸を張って防御。今後ハーブ園にも麻ひもを張って防ぐことにしている。

 赤壁園長は「以前は樹木の皮や葉を食べる被害が出ていましたが、今は花壇まで侵入し、被害が広がっています」と心配しており、「春にきれいなチューリップなどの花を見てもらうため、当分の間は囲いを取りつけておきたい」と話している。


写真=シカの食害を防ぐため植物園の閉園後に取り付けているフェンス

    

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