WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2014年2月12日のニュース

102歳が元気に手まり作り 毎日こつこつ心を込めて

毎日手まりを作り続けている西田さん 1911年、明治44年生まれで現在102歳のおばあさんが、毎日、こつこつと手まりを作り続けている。福知山市夜久野町日置の西田ユカさんで、家族やデイサービスの仲間たちへ贈ることを楽しみに、針と糸を使い、心を込めて丁寧に作り上げていく。

 子ども、孫、ひ孫に囲まれ、4世代で暮らし、週3日は地元の施設へデイサービスに通う。

 子育てや仕事を終え、70歳くらいから市内の手芸教室で習い始めた。ペーパークラフトや貝殻を使った作品づくりなどにも挑戦してきた。

 手まり作りは、プラスチックの丸い入れ物に小石やペットボトルのふた、もみ殻などを入れ、糸でくるくると巻く。糸を巻くのが一番大変で、一時間ほどはかかるという。針と糸を使い、デザインを縫っていき、カラカラと音の鳴るまん丸の手まりができあがる。

 30人近くいるデイサービスの仲間のほぼ全員にプレゼントした。気に入って「もう一つおくれ」とリクエストし、何個か持っている人もいる。「人にもろてもらえるのが、とにかくうれしいです」と笑顔を見せる西田さん。

 若い頃、運動が大好きだった。ゲートボールに没頭していた時期もあり、今も一人で歩ける。元気で長生きの秘けつは「何でもよく食べること」。家族と同じ量のごはんを食べ、3時のおやつも欠かさない。愛用の椅子の隣には、菓子がいっぱい詰まった缶を置き、制作の合間にも口を動かす。「いやしんぼなのかな」と恥ずかしそうに笑う。

 もう一つの秘けつは「楽しみを持つこと」。年を重ねるごとに目が見えにくくなり、思うようにできないこともあるが、作ることに喜びを感じる。「今度は何を作ろうかと考えるのが楽しい。これからも続けていきたいです」と、せっせと手を動かしている。


写真=椅子に座り、毎日手まりを作り続けている西田さん

    

[PR]



株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ