戦国武将らが福知山城に集結−。福知山市主催の手作り甲冑（かっちゅう）教室の受講者たちが、自分たちで作り上げたかぶと、よろいを着けて福知山城（内記一丁目）へ登城、その出来を確かめた。

　手作り甲冑教室は１１年から開講しており、第３期の教室には福知山、綾部、京都各市の男女５人が昨年６月から１０月までの間、計１１回受講した。平安時代の伝統的な甲冑の作り方を京都市在住の専門家から教わりつつ、現代の素材を活用。甲冑は特殊な紙にセメントを塗り、組みひもでつなぎ合わせるなどして製作していった。中にはかぶとの部分に鬼の顔のつくりものを取り付けたり、かぶとの「鍬（くわ）形」をウサギの耳のようにあしらったりする工夫も見られ、それぞれオリジナルの甲冑を仕上げた。

　受講者５人は１日に福知山城近くの市丹波生活衣館に集まり、甲冑などをまとって城まで歩いた。城では観光客らが受講者のいでたちに驚き、その姿をカメラに収めていた。

　受講者の上原昌明さん（７４）＝上篠尾一区＝は「手先が器用なほうなので、作ってみようと思い受講しました。ひもを通す作業が難しく手間がかかりました。イベントで着る機会があれば披露していきたい」と話していた。


写真＝甲冑などをまとい、福知山城をバックに記念撮影する受講者たち