福知山市三和町の大原地区で2日夜、鬼が家々の鬼(厄)を集めて回る節分の恒例行事の「鬼迎え」があった。鬼たちは3日夜に大原神社である追儺式で厄を払われて福の神となる。
鬼迎えは、従来から行われていた追儺式をより盛り上げていこうと、地域活性化グループ・大原話し合いの会(大槻兄市会長)が始めて19年目を迎えた。
6匹の鬼が、地区内の65戸を手分けして回った。大きな金棒を携えた鬼たちが家の中に入り「鬼はおらんか!」「この家の鬼を迎えに来た!」と凄んだ。
怖い顔の暴れん坊たちも、鬼の家庭訪問として定着した今では住民たちの人気者。「よう来たなあ」などとお酒を振る舞われて歓迎される場面もあった。
一方で、鬼との2度目の対面を果たした京都市内から帰省中の小学2年生の能島慶君と幼稚園年長児の楓君兄弟はびっくり。昨年はおとなしい鬼だったが、今年は入り口玄関のドアをガタガタ揺らしての迫力の乱入に体が固まった。
鬼は少したじろぐ慶君と逃げる楓君を捕まえて「悪い子はいねえか? ちゃんと、よい子になるか?」と顔を近づけた。兄弟は良い子になることを約束して、鬼と仲良くなった。
追儺式では、「鬼は内、福は外」と特有のかけ声で鬼に向かって豆まきをする。地元と近くの中学生も鬼に扮して登場する。
写真=鬼が子どもたちを捕まえて「よい子になるか?」
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