福知山市大江町河守、北近畿タンゴ鉄道駅前の特産加工販売所・鬼和味で1日、施設を管理、運営している町内の農産加工グループの人たちが、大江高校の生徒たちに手伝ってもらい、みそづくりをした。施設内の冷暗所に保管して熟成させ、今秋に大江特産の「鬼和味みそ(仮称)」として売り出すことにしている。
きっかけを迫田委員長(63)は「みそはかつて家庭で手づくりされ、それぞれ独自の味があった。今使っている建物には、みそを製造する機器があったが使われておらず、再活用してみそを特産品として商品化しようと話がまとまりました」と話す。
特産加工販売所は、04年の台風23号の浸水被害で使わなくなった農協の建物を利用して06年に開設した。現在は、9グループで運営委員会(迫田厚委員長、27人)を組織し、毎週金曜日午前中に農産物、地域特産品などを販売している。昨秋の台風18号で再び浸水被害に遭ったが、ボランティアの手助けも受けて再開できた。
みそづくりは運営委員会内の単独グループでしたことはあるが、今回は全体の取り組みとして初めて計画。「日本の伝統食を若い世代にも伝えていきたい」と、大江高校にも参加を呼びかけ、希望者6人が加わり、総勢20人で作業をした。
グループで製造した米麹と緑色をした青大豆、塩を使用。ふっくらとゆでてつぶした青大豆を、米麹、塩とよく混ぜたあと、みその中の空気を抜くため、ソフトボールほどの大きさに丸め、容器のたるに上から投げつけるようにしてしっかりと仕込んだ。
発酵・熟成し、早ければ10月ごろに約60キロのみそができるという。みそは容器に小分けして入れ、販売する予定。今回、参加した生徒にはプレゼントする。
みそづくりを初体験した大江高2年生の荒賀菜々子さん(16)は「メンバーの方に材料を丁寧にしっかりと混ぜるようにアドバイスを受けましたが、予想以上に力がいり、大変でした。早く食べてみたい」と出来上がる日を楽しみにしていた。
写真=青大豆や米麹を混ぜ、ソフトボールほどの大きさに丸める参加者
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