福知山市末広町の２次救急病院、京都ルネス病院が、近くのＪＲバス営業所跡地に移転新築することになった。１日から工事のための資材搬入を始めて３日にも着工し、来年８月完成、１０月開院を目指す。総事業費約４１億円。

■事業費41億円 172床で来秋開院■

　医療法人福冨士会（冨士原正人理事長・院長）が運営する府北部唯一の私立総合病院。現在の施設は福知山駅北側正面のけやき通りに面しているが、新しい病院は駅から西側へ延びる花水木通りに面した土地に建てる。

　末広町四丁目で、敷地面積は約４３００平方メートル。一角に残っているビルを解体し、新たに免震構造の７階建て、延べ床面積約１万１千平方メートルの病院を整備する。入院ベッドは現行の運用数より４０床増えて１７２床になる。このほか、救急機能を強化してＩＣＵ（集中治療室）１０床を設ける。手術室も現行の２室から５室に増やす。また回復期リハビリ病棟を新設する。

　現在の施設は、がんの病巣を高精度で特定するＰＥＴ（ペット＝陽電子放射断層撮影装置）−ＣＴを備えた「ＰＥＴ総合画像診断センター」や小児科、全国から患者が訪れている小児リハビリ、人間ドックなどを残し、新たに病児保育などにも取り組んでいく。

　府から耐震化整備の支援を受け、今年度に３千万円、新年度当初予算案で６億８２３８万７千円の助成が計上された。


写真＝京都ルネス病院の移転新築用地。右手前のビルを週明けから解体する。奥の白いビルが現在の病院