京都府は２０１４年度当初予算案の詳細を３１日、明らかにした。知事選を控えての骨格予算としているが、一般会計は前年度当初比０・４％減の８９６８億６４００万円。福知山市関係では、福知山高校の整備事業に５７００万円を組んだ。

■北部初の公立中高一貫校　来春開校■

　北部初となる併設府立中学校の来年４月開校を目指しての予算化。中高一貫校とすることで生徒の個性を伸ばすという。

　また北部地域の医療を担う人材育成として「福高医学進学プログラム」、地域の発展をけん引する人材の育成を図る「福高みらい学」といった特色を盛り込む。市外からも生徒を受け入れるが、募集定員やエリアなどは今後詰めていく。

　現校舎は生徒数が多かった時代のもので空き教室が多く、増築せず改築で対応でき、予算案では技術教室整備などの校舎改造と中学教材・図書などの備品購入を計上した。

■市民交流プラザに北京都ジョブパーク■

　福知山市の市民交流プラザふくちやまが福知山駅北に完成するのに伴い、館内に就労支援施設の北京都ジョブパークを設置する予算を６２１０万７千円組んだ。

　篠尾新町の民間ビル内にある京都ジョブパーク北部サテライトと、東羽合のハローワーク内にあるマザーズジョブカフェ北部サテライトを統合。若年者をはじめ、中高年齢者や女性、障害のある人ら幅広い求職者の相談、就労訓練、定着支援までの支援態勢を整える。

　４月２１日の開設を予定し、保育ルームを設置。ひとり親家庭北部自立支援センターも移転させ、障害者就労相談窓口を新設。オンラインによる求職者情報や職業紹介情報提供などハローワーク機能を充実させる。

■「海の京都」に８億２千万円　ＫＴＲ車両に１億■

　このほか北部では「海の京都」事業費に８億２７１３万４千円、北近畿タンゴ鉄道（ＫＴＲ）リニューアル支援費に１億１１９万円を計上した。

　福知山市を含めた北部広域の「海の京都」事業は府管理道路、公園などの戦略拠点形成、拠点を結ぶ観光海路開設、民間観光関連施設外装などの修景支援、海の京都のブランド確立などを図る。

　ＫＴＲは普通車両の一部で冷房装置を更新したり、内外装をリニューアルしたりするのを支援する。


写真＝来春の府立中学校開校へ向け整備事業費が計上された福知山高校