福知山市は、市消防団金山分団(立道宏規分団長、47人)の新しい詰め所として利用するため、3年前に閉鎖された旧国民健康保険金山診療所=上野条=の改修工事を進めている。敷地内には消防車両2台分を置く車庫も新設。3月から本格運用する。
金山分団には3部があり、このうち第3部は2班体制。活動拠点となる詰め所は各部・班に1カ所ずつ計4カ所ある。しかし、団員が減少傾向にあるため、第3部の1班と2班を統合し班をなくすことにしている。
この分団内の再編に伴って、詰め所は第1部(所在地・天座二区)は残し、第2部(下野条)と第3部の1班(長尾)、2班(行積)の計3カ所を統合し、国道176号沿いの旧金山診療所(約100平方メートル、鉄骨造り平屋建て)を活用する。分団本部も使う。
市消防本部によると、火災発生時に出動する際、消防車両を稼働させるには消防団員が4人必要と決まっている。詰め所が拡散していると、必要人員がそろわず初動対応に遅れが出るケースがあるが、詰め所を統合することで人員を確保しやすくなり、効果的な活動につながるという。
再編によって車両は1台減車し3台とする。事業費は約800万円。立道分団長(52)は「地域密着の活動で、金山から火を出さないよう、予防消防を進めていきたい」と話している。
写真=金山分団の新しい詰め所(奥)と車庫
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