２６日午前１時３０分ごろ、福知山市岡ノ上町の民家から出火、木造一部２階建てかわらぶきの長屋４軒延べ約２００平方メートルと、北隣の木造かわらぶき２階建ての民家延べ約１２０平方メートルをそれぞれ全焼し、約３時間３０分後に消えた。現場検証で同日午前、長屋の焼け跡から２遺体が見つかり、身元確認を急いでいる。

　市消防本部、福知山署によると、長屋は４軒続きで、このうち２軒が空き家、残る２軒に７６歳と９２歳の一人暮らしの女性が住んでいた。病院や親戚関係なども調べたが、２人とは連絡がとれず、遺体はこの住人とみて確認作業を進めている。北隣の民家は空き家だった。

　現場はＪＲ山陰線、福知山線の分岐点付近と国道９号に挟まれた古くからの住宅密集地。火災発生当時、多くの住民が現場近くに集まり、不安そうに見守っていた。近くの住民は「長屋はかなり老朽化が進んでおり、一気に火が回ったと思う」と話していた。

　市消防本部、福知山署では２７日午前９時３０分から、再び現場検証をし、出火原因、出火場所などを調べている。

　この火事で、市消防本部と市消防団中央分団からポンプ車など１４台、７５人が出動した。


写真＝猛煙を上げる現場。焼け跡から２遺体が見つかった