春のセンバツ「第86回選抜高校野球大会」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する32チームが、24日に大阪市内で開かれた選考会で決まり、福知山市水内の福知山成美高校に、5年ぶり2度目の吉報が届いた。昨夏から連続出場となる。昨年は花火大会屋台爆発炎上事故、台風被災と悲しい出来事が福知山で続いただけに、「福知山に元気を」を合言葉に、チームは甲子園での成美旋風を誓った。
■5年ぶり2回目の「春」■
午後3時から校長室で待機していた足立透校長のもとに、3時30分すぎに出場決定の電話が入った。足立校長は一言一言に集中してやり取り。「ありがたく受けさせていただきます」と受話器を置き、グラウンドで練習する部員たちのもとへ急いだ。
「センバツ出場が決まりました。おめでとう」と足立校長が報告を始め、「たくさんの方々に支えられている。立派に戦えるよう学校も支援するので、学校生活、いろいろなことに取り組む姿勢、気持ちを引き締めて頑張ってほしい」と話した。
続いて田所孝二監督が、「昨年の福知山は悲しいことばかりだった。福知山が元気を出せるように頑張ろう」と呼びかけ、部員たちが「はい!」と声をそろえた。
■ナインの喜び爆発 勝利へ気合十分■
センバツ出場に部員たちは喜びを爆発させ、全員で帽子を投げ、ガッツポーズを決めた。
昨夏の甲子園を経験した2年生4人を中心に、成長してきたメンバーが加わった。打撃が看板のチームカラーで、下位からも点が取れる打線に、更に磨きをかける。
西田友紀主将は「打って投手を支えて勝つ。甲子園に恥じないプレーで一つでも上を目指して、練習に集中していきたい」と気持ちを引き締める。
135キロのストレートと多彩な変化球を武器にする技巧派左腕の主戦、石原丈路投手は「近畿大会は四球やワイルドピッチで崩れたところがあるので、ムラを無くしたい。低めに球を集めて抑えられたのは自信になった。甲子園では無駄な点は1点もやりたくない」と、闘志を燃やす。
センバツは3月21日から12日間、阪神甲子園球場で開かれる。組み合わせ抽選会は同月14日。近畿からは成美のほかに、龍谷大平安(京都)、智辯学園(奈良)、智辯和歌山(和歌山)、履正社(大阪)、報徳学園(兵庫)が代表校に選ばれ、21世紀枠で海南(和歌山)が決まった。
写真上=センバツ出場が決まり、満面の笑顔で喜ぶ部員たち
写真下=センバツ出場決定の電話を受ける足立校長
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