福知山市東羽合、京都共栄学園中学校・高校スキー部に所属する上篠尾二区在住の溝口匠選手＝高校１年＝と溝口樹選手＝中学２年＝が、兄弟そろって府予選を突破して全国大会に出場する。

　匠選手は、府予選男子回転４位で、福島県で２月４日から始まる第６３回全国高校大会（インターハイ）に出る。

　京都王者として全国中学校大会に出場した経験はあるが、「高校はレベルが高い」と実感している。

　昨シーズンの全国中学校大会は転倒失格で悔いを残した。「インターハイの雰囲気にのまれずに思いきっていきたい。難しいコースだと思うが、まずは完走して記録を残したい」と気持ちを引き締める。

　一昨年までは、他の部活動をしながら冬季だけスキーをしていたが、昨年にスキー部が創部されたことでオフ期間の専門トレーニングにも集中できるようになった。部の仲間の存在は大きく、「みんなで合宿とか行けて良い刺激になっている」と充実している。

　樹選手は、群馬県で２月２日から始まる第５１回全国中学校大会（全中）男子大回転に出場する。

　府中学総体で男子回転優勝、大回転３位に入った。回転での中学初タイトルを「すごくうれしい」と喜ぶ一方で、得意の大回転は、練習と本番のゲレンデコンディションの違いに戸惑い、不本意な結果に終わった。

　規定で全国は１種目を選んでの出場になる。樹選手は「全中は初めてで緊張すると思います。府の回転は良く滑れたと思うけれど、やっぱり好きな大回転で頑張りたい」とリベンジを誓う。

　部活の先輩で前府中学王者の兄・匠選手からアドバイスも受けて、レース本番に備えている。

■近畿中学総体に２人■

　兵庫県で２６、２７両日に開催される第６２回近畿中学総体スキー男子大回転には、樹選手と、福知山市東本町在住の高田友洋選手（３年）が出場する。
　高田選手はアルペン競技歴１年足らずながら、府中学総体１５位に入って近畿行きを決めた。「上の大きな大会に行けるのでうれしい。楽しみたいです」と張り切っている。


写真＝兄弟そろって全国大会に出場する溝口匠選手（左）と樹選手