板金や日本料理など、各産業分野で最高の技能を発揮している人を京都府がたたえる府優秀技能表彰の受賞者「府の現代の名工」が決まった。今年は25人。福知山市からは北小谷ケ丘、藤田クリーニング店の店主、藤田孝司さん(72)が選ばれた。表彰式が24日に京都市の府公館である。
■クリーニング業半世紀の腕■
藤田さんは家業を継いで半世紀。「目と手に気を配った」アイロンがけで顧客をつかんできた。
中学生の時、洋服店を営んでいた父がクリーニング店に転業。仕事を手伝う中で技術を身につけた。父から学んだ洋服の構造、仕立てについての知識があるのが、今も強み。「立体的な服を平面的にアイロンがけしちゃいけない。曲面にしなきゃね」。どんな服でも着ているうちに汚れるし型崩れもする。それをどうして元に戻すかに心を砕いてきた。
見えない所まで手をかける自分のやり方は、効率が悪いとは、分かっている。「そこまで手をかけても、お客さんには分からないよ」と言われることもある。それでも「お客さん全員に満足してほしいから」と、こだわりのアイロンをかけ続ける。
写真=1点ずつ目を凝らし、繊維を見極めながらアイロンをかけていく藤田さん
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