福知山市水内、福知山成美高校2年生、スキー部でモーグル競技に取り組む畑田萌香選手=兵庫県丹波市出身=が、このほどアメリカであった国際大会・USセレクション女子の部で、海外レース自身最高位の9位に入った。3月1日から日本で開かれるワールドカップの出場者選考を兼ねる北米選手権に挑むため、今月末から再び渡米する。
モーグルは、大きなコブのコースを滑り、途中にある二つのジャンプ台を跳んでエア演技をする。ターンの精度、演技難度、タイムなどの総合で順位を決める。
畑田選手は中学1年から競技を始め、数々の国内大会で入賞してきた。昨シーズンはJOCジュニアオリンピックカップで優勝。それでも「イメージと実際の滑りがズレて7割程度の滑り」と反省する。
エアは得意だが、体力と滑りに課題があったことから、昨夏はひたすら走り込みをした。アルペン競技の部員たちと一緒に滑りの技術向上への基礎トレーニングにも力を入れた。成果が実り、昨年10月に迎えた今シーズン初の雪上トレーニングで「いきなりうまく滑れるようになっていた」と、自分でも驚く変化があった。
約60人が出場したUSセレクションでは、ヘリコプター(水平360度回転)とバックフリップ(後方宙返り)の得意のエアに、レベルアップした滑りが合わさり、一般選手を含む日本勢トップの予選6位で通過して、自身初の海外大会決勝進出を果たした。
畑田選手は「夏場の練習量と雪上での滑りがすごくリンクしている感じで、今、すごく調子がいいです。北米選手権は6位以内に入ってワールドカップに出たい」と意気込む。
■世界トップ選手とそん色ない実力■
成美高スキー部の吉田和生顧問は「夏場は体力と滑りのレベルアップを重点的にやりました。エアは世界トップ選手とそん色ないと思います。ターンもキレがあり、ワールドカップ出場は夢ではありません」と期待している。
写真=ワールドカップ出場を目指して実力を伸ばしている畑田選手
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