昨年9月の台風18号による豪雨で浸水し、休館となっていた福知山市立図書館大江分館が21日、大江町河守中央の町総合会館2階成人教室で一部業務を再開させた。再開を心待ちにしていた人もいて、早速訪れて図書を借りていた。
大江分館は総合会館の1階にあったが、台風で床上1・3メートルまで浸水。蔵書約1万5千冊のうち、本棚の下部などにあった約1万冊が駄目になり、廃棄処分された。
棚の上部にあった約5千冊は無事で、今回このうち半分にあたる小説や絵本のほか、被災前に発注していた新しい一般図書を室内の長机に並べた状態にして、貸し出しや閲覧ができるようにした。残りの事典、図鑑などは隣室に保管し、来館者の閲覧希望があれば、すぐ出せるようにしている。
初日は20人が来館。再開後最初に訪れた町内の50代の女性は「やはり、自宅から近い所に図書館があると便利。再開してもらえて本当に良かった」と喜んでいた。
大江分館の職員は「本当はもっと早い時期に再開したかったが、準備を進める段階で時間がかかってしまいました。早く開けてほしいという要望もあり、不十分な形ではあるものの、みなさんの協力で再開することができました。今後は1階での通常開館に向けて頑張りたい」と話していた。
開館時間は午前10時から午後6時まで。毎月1日と毎週月曜、祝日が休館となる。
写真=再開を心待ちにしていた人たちが図書を借りに訪れた
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職員らは休館中、泥水にぬれた本を陰干しし、専用のはけで泥やほこり、カビを慎重に取り除いたり、紙と紙がくっつかないように1ページごとにティッシュを挟んだりして丁寧に扱い、修復作業に取り組んできた
・21日から一部業務再開 水害被災の福知山市立図書館の大江分館(2014年1月4日)
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