福知山市三和町辻でフキ栽培に取り組む住民グループ「辻シニア生きがい事業委員会」が、今春からフキのオーナー制度をスタートさせる。都会の人たちに農作業の楽しさを実感してもらうとともに、オーナーと地元住民とが交流を深めることで、地域活性化に結び付けたいと考えている。
委員会(垣谷久雄会長)は生きがいと交流を目的に地元の6人で活動している。11年1月から、国道9号近くの耕作放棄田4枚(計約10アール)を借りてフキを栽培。採れたフキは農協や地元の収穫感謝祭などのイベントに出している。自分たちで栽培するだけでなく、多くの人たちにフキのおいしさと農作業の楽しさを知ってもらえれば−と、オーナー制度を企画した。
オーナー制度にはほ場2枚をあて、約30平方メートルの区画を14区画整える。主な収穫時期は3月から7月ごろまでで、これに間に合うよう、すでに地下茎や種が植えてある。
1年契約で、会費はフキを収穫するだけのオーナーが6千円。収穫しながら草ひき、施肥などの農作業体験も希望する人は5千円を予定している。収穫のみの場合、グループのメンバーがほ場の管理をする。春ほどではないが秋にも収穫でき、2月にはフキノトウも採ることができる。
3月に入ってから受け付けを始める予定だが、すでに希望する人がいるという。垣谷会長(79)は「若い人たちにもオーナーになってもらい、自然に親しみを持ち、田舎の良さを知ってもらうきっかけになればうれしい」と話している。オーナーに関する問い合わせは垣谷会長=電話0773(58)2775=、副会長の垣谷貞夫さん=電話(58)3383=へ。
写真=オーナー制度で収穫、農作業体験をしてもらうほ場
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