昼間は園内を自由に散歩し、夕方になると自分で飼育小屋へ戻る福知山市動物園の人気者、ケヅメリクガメの「亀吉君」が、メスだったことが最近分かった。昨年秋に園へやってきた同じケヅメリクガメの恋人ができたが、この恋人は園に来るまでメスとしてかわいい名前で育てられてきたオス。雌雄の区別がつきにくいカメならではのことだが、性別がはっきりしたことで名前をどうするか、園で思案している。
■若い恋人できる■
亀吉君は02年に、大阪の飼い主から寄贈を受けた。オスとされていたことから「カメ吉君」「亀吉君」と呼び親しまれ、園内をゆっくり散歩する姿が人気を得た。昨春には園外に脱走する騒動が起き、テレビ取材が殺到。その後、メスだということが分かってきた。
恋人のカメは「プーミン」。は大阪市住吉区の中学校で飼育されていたが、飼えなくなったため、昨年10月、福知山へ持ち込まれた。メスとして育てられていたが、園に来てからは亀吉君の後を追いかけてばかりだったため、雄と判明した。
亀吉君は20歳で、プーミンは13歳。散歩中は亀吉君の後をプーミンがついて回り、甲羅の上に乗ったりしている。おとなしい亀吉君に比べ、プーミンはやんちゃな性格で、亀吉君が大好きなよう。散歩が終わり、寒くなると亀吉君の後に続き、ねぐらへと帰っていく。
動物園の二本松俊邦園長は「亀吉君が卵を産む可能性も出てきている。卵は一度に20個から30個ほど産むので、仲間が増えることも予想されます」と言う。
写真=亀吉君の甲羅の上に乗るプーミン
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