福知山市猪崎、三段池公園内の市動物園(二本松俊邦園長)で飼育されていたアライグマのラン(雌・10歳)が10日に死んだ。ランは、ポールに上って、下から投げた餌をうまくキャッチすることで知られていて、園のアイドル的存在だった。
ランは03年7月に園で誕生。翌年初めて、上り棒として設置した高さ約3メートルのポールに上ったが、雪のために下りられなくなり、空腹のランに餌を与えるため職員が鶏肉などを下から投げると、両手でキャッチする技を身に付けた。その姿が新聞やテレビで紹介され、一躍有名になった。
一昨年8月からポールに上らなくなり、数カ月前からは食欲がなくなっていた。4日から園の事務所内で栄養の点滴を受けていたが、10日午前11時30分に老衰のため死んだ。
これで園のアライグマは4匹になった。二本松園長(68)は「ランは園のスターで、みんなに可愛がってもらった。本当に残念で、今までありがとう、安らかに眠ってと声を掛けました」と話していた。
写真=ポールに上り、下から投げた餌をキャッチするラン(10年2月、二本松園長撮影)
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